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【原因】
遺伝子的な体質、免疫アレルギー反応、皮膚の防御性能の障害などが原因です。
悪化させる要因には、汗や皮脂などの皮膚の汚れ、肌に触れる物質による直接的な刺激、気温や湿度、紫外線などの環境の影響、過労や睡眠不足、風邪や胃腸障害、内臓疾患やストレスなど、心身の不調が複雑に関わってきます。
原因や悪化要因には個人差があり、年齢やその時の状況によって変化します。
【症状】
乳児の頃は、顔や頭にジュクジュクした汁が出る湿疹が見られ、その後、腕や下肢に広がっていきます。幼稚園から小学校の頃にはカサカサと乾燥した皮膚炎が見られます。
思春期から成人の頃になると、激しい痒みのある赤い湿疹が顔や首、体のあちこちに出てきて、ゴアゴアして皮膚が厚くなり、色素沈着が目立ってきます。
環境や体調によって、良くなったり悪くなったりして、長期間わたって繰り返します。
【経過】
多くの場合、乳児の頃に始まって5~6歳頃には自然に治っていきます。
しかし最近、環境の悪化やストレスの増加などにより、思春期に発症して慢性化する治りにくいアトピー性皮膚炎も増えてきています。
【治療】
症状の経過や血液検査などから原因や悪化要因を詳しく調べて、日常生活の中から取り除く必要があります。
乾燥して過敏な反応を起こしやすい皮膚の異常体質があるため、皮膚を清潔に保ち、保湿に心掛ける毎日のスキンケアが重要です。
激しい痒みや炎症の強い皮膚炎が見られる場合には、痒みを抑える抗アレルギー剤の内服や炎症を鎮める安全なステロイドの軟膏の塗布が必要です。
患者の年齢や発疹の部位、程度、状態を詳細に診察して、アトピー性皮膚炎の治療のガイドラインに従って適切な薬剤を選んで治療していきます。